1.会の設立と目的
青森空襲を記録する会は、1980年(昭和55年)7月、今村修(当時青森市議会議員)が、悲惨な空襲や戦争を再び繰り返さないため、青森空襲の資料収集や証言集の発行を行い、体験を風化させることなく、次代の人々に語り継ぐことを目的として、1974年(昭和49年)7月に青森市が発行した記録集「青森空襲」の編集委員だった故・成田繁七氏(元長島小学校校長)、故・淡谷悠蔵氏(元衆議院議員)などに呼びかけて結成されました。
2.これまでの活動
青森空襲資料の蒐集と体験者の証言を集め、1981年(昭和56年)7月から1994年(平成6年)まで、体験集「次代への証言」の発行と「青森空襲展」を開催しました。
この間、アメリカ国内に存在する青森空襲に関する写真、映像フィルム、文書等を入手し、市民に公開しました。これらの資料をもとに、1992年(平成4年)、ビデオ「青森空襲の記録」を作成、空襲50周年にあたる1995年(平成7年)には地元紙「東奥日報社」の協力を得、「写真集青森大空襲の記録」、「青函連絡船戦災史 白い航跡」を発行いたしました。
また、この年、青森市が当会からの写真等の寄贈を受けて、青森市中央市民センターに「青森空襲資料常設展示室」を開設しました。
市制施行100周年にあたった1998年(平成10年)には青森市とともに「青森空襲展」を開催し、さらに毎年7月28日の戦災の日には、「空襲の跡をたどる集い」を実施するとともに、市内各学校からの要請をうけて「空襲の語り部」を派遣しています。
昨2002年7月には、「改訂版 写真集青森大空襲の記録」も発行しました。
さらに2003年にはホームページを開設しました。
私達が収集してきた多くの資料は、各マスコミをはじめ、全国の平和を語り継ぐ人たちに活用されています。
3.今後の活動
会員の拡大をはかるとともに、
①青森空襲資料常設展示室の充実と拡大
②資料収集
③青森空襲犠牲者の名簿作成
④体験者の証言集「次代への証言」の発行
⑤毎月28日「碑」の清掃と例会開催
を行い、次代へ語りつぐ活動を進めて行きたいと思います。
青森空襲を記録する会事務局
030‐0811 青森市青柳1‐6‐17
TEL/FAX 017‐777‐6200
会長:今村 修
事務局長:菊地 康泰